- ●お盆に帰って来られた御霊が過ごされるもっとも大切な霊座となります。
- ●仏壇はあの世の窓のようなものです。
お盆中は御霊が盆棚に帰って来られますので、仏壇の扉は閉じておきます。
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- ■盆花
- 盆花はご先祖様がそこに宿ると言われています。仏教では金色が最も高貴な色で、蓮が最上の花とされます。仏様は、この蓮の上に乗ってあの世とこの世を行き来すると言われています。
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- ■オガラ
- 燃やすことで清浄な空間を作り出し、悪さをする霊を家に迎えないようにする意味も込められています。迎え火・送り火の時に焚きます。茄子や胡瓜で作る牛馬の足やお箸としても使用することがあります。
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- ■ほおずき
- ほおずきは「鬼灯」とも書き、死者の提灯と言われます。農作物が少なかった時代には、鮮やかな赤い鬼灯を供えることによって、お供え物の不足を補う意味もあったと言われています。ご先祖様が迷わないための目印として提灯や灯明に見立てて飾ります。
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- ■蓮の葉
- 蓮の葉は初物の農作物を供える盛り皿になります。茄子や胡瓜をさいの目に刻み、洗米を混ぜたものを水の子と言います。この水の子を蓮の葉の上に盛り、ご先祖様へお供えします。
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- ■まこも
- 古代インドでは、盂蘭盆会の供物を葦で作った舟に、乗せ川や海に流しました。それが飛鳥時代に日本に伝わり、葦の代用品として手に入りやすい真菰を使い、舟を作って精霊流しを行ったのが起源とされています。
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- ■杉の葉
- 邪悪なものの侵入を防ぐ魔除けとして飾ります。
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- ■かわらけ
- 餓鬼道に落ちた亡者を鎮めるため、餓鬼飯を盛り供養する素焼きの皿です。真菰の上に置き、ご飯を盛りつけます。
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- ■牛馬
- ご先祖様の霊魂が、この世とあの世を行き来するための乗り物として用意します。迎えるときは「足の速い馬で少しでも早く帰ってもらうように」、送るときは「名残惜しいので足の遅い牛で少しでもゆっくり帰ってもらうように」という意味が込められています。
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- ■しめ縄
- 神聖な場所である事を標示し、不浄なものの侵入を防ぐ結界を作るために張ります。
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- ■十三仏
- 初七日から四十九日までの七回の法要、その後の百か日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌までの十三回の法要において、故人の救済にあたるとされています。日々、辛い修業をされているご先祖様を助け、導いてくれるのが十三仏の仏様です。その13人の仏様に感謝の祈りを込めて飾ります。
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- ■盆ゴザ
- お釈迦様が、真菰で編んだ寝床(むしろ)に病人を寝かせて治療したというところから神聖な物とされています。
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- ■色紙
- 五色と言い、それぞれ緑(どんな侮辱にも耐える、忍辱)、紫(仏の教えを受け入れる、定根)、白(清く穢れ無い、清浄)、赤(一心に仏道を修行する、精進)、黄(煩悩を打ち砕く法具を表す、金剛)を意味しています。また、地域により様々な意味や組み合わせや色があります。
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- ■竹
- 竹は、盆棚を不浄なものから守り、浄化された場所にするために柱に飾り付けます。
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- ■ほうろく
- 13日の迎え火と16日の送り火を焚くときの器として使います。迎え火は先祖の霊が帰ってくるときの目印になり、送り火は家に迎えたご先祖様の霊の足元を照らし、道に迷わないように送り出してくれます。
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- ■仏膳椀
- 別名九重椀(蓋を含めて9枚)とも言い、ご先祖様へ精進料理をお供えするときの料理膳です。お供えは生きている人にお給仕すると同じように毎日欠かさず致したいものです。